引きずりますが
人造人間についてちょっと語ろうかと。
前回の記事、
ハガレン第79話ネタバレ感想でも書いたとおりエンヴィーは現実と向きあったマルコーに完敗してしまいました。
それまでのマルコーは現実逃避、といいますか、逃げていたんですね。
スカーに殺してくれらしきことを言ったのも、普通にずるいと思います。
死んで楽になろうなんて。
本当にそれが罪だと思うのなら、ちゃんと背負って生きていくべき。
生きて苦しんで償えばいい。
そうして今回マルコーは前を向きました。
”何もしなかった自分”から一歩を踏み出しました。
成長するのは何もエドたちのような子供だけではありません。
マルコーみたいなおっさんだって同じ時の中を生きているんですから。
では「同じ時の中」を生きていないホムンクルスは。
同じ時間を送っているけれど、同じ時の流れに乗っていない彼ら。
彼らだって同じです。
人と触れ合えば成長します。
「自分」は変わっていくものです。
大総統ことラースも人間と長く関わったことで(元人間ですが)影響を受けたのではないか。
彼の心や考え方は他のホムンクルスたちとは違っている気がします。
そういうことを考えていると、この先エンヴィーはどうなるんだろう、と
やはり気持ちがそこへ帰ってきてしまいます。
どの道エンヴィーはもう何も出来ません。
殺したってころさなくったって。
それに、「殺す」というのは相手を罪を償わせたことにはなりません。
殺したことに相当する「償い」なんてありはしないのだから。
ならば能力や形を失ったからこそ、生かしてその罪を背負わせて。
せめて生きてその心で苦しみを感じることで自分のしたことの代価とするべき。
エドやアルはどうするでしょうか。
聖部様も仰っていたのですが
兄弟の「誰も殺さない、ころさせない」定義はどの範囲まで有効なのでしょう。
私もアニメのホムンクルスたちの扱いはあまり適切だとは言えません。
あれではまるでこの世から消しちゃえば犯した罪も消えるかのような。
消せばすべて丸く収まるかのような。そんな感じ。まるで小学生の考え方です。
テストで酷い点数を取ったからってテスト用紙を破いても、その人の取った点数はそのままですし、事実が無くなったりはしないわけです。
それと同じで、何でも消せばいいってもんじゃありません。
彼らの存在を消したところで、
それでも罪自身は消えません。
罪はホムンクルスたちではなく、犯した者の心の中に在るのです。
ですから私は彼らが罪だとは思いません。特にアニメではなおさらです。
勝手に作られて、勝手に殺される。
彼らの意思は無視して。そんな理不尽な。
むしろ、彼らを殺すのは自分の過ちをみたくないからで
それは本人の身勝手なエゴといえます。
存在している彼らが悪いわけではないのに命を奪う。
それもまた罪になるのでは。
自分のしたことは罪。
ならばこれからどうするか。
「罪の跡」として残った彼らを責任をもって引き取り
その命を育み守る。
そのほうがよっぽど善な償い方だと思います。